救急救命士
救急救命士とは、救急車に乗って病院に運ぶまでに応急処置を行うための資格です。しかし、病院内でも勤務する救急救命士の増加に伴い法律が改正され、病院に勤務する救急救命士にも、応急処置を行うことが可能となりました。当院の院内救急救命士は救急科医師・救急看護師の処置のサポートを行うとともに、ドクターカーや大分DMATなどの病院前救護活動にも積極的に参加しており、院内・院外ともに知識及び技術を磨いています。
その他に、ERエリアの環境整備として資機材の準備や管理、物品補充や専門外来の応援なども行なっています。
主な仕事内容
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医師・看護師の診療や処置の介助
点滴確保の介助や各種処置の介助、検査室への移動・移乗、診療録処理などを行います。
ドクターカー・大分DMAT活動では、現場までのナビゲーション、通信指令センターからの情報収集、現場での隊員の安全管理や人定、処置の介助を行います。
その他救急件数の集計や消防訓練の企画、各研修のアナウンス、院外での各種救命講習・災害講習への協力などもあります。
実施していること
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院内外の研修等への積極参加
病院に勤務する救急救命士に関する法律の改正は、ごく最近のことです。その為、訓練や研修への体制がまだまだ確立していないところもあります。院内で実施できる研修などを行いながら、公的機関が開催している研修等にも参加し、日々知識・技術の向上に努めています。
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消防救命士の挿管実習
当院は救命士の挿管実習病院でもあり、年間10名近くの消防救命士の挿管実習を受け入れています。その一環として病院救命士の挿管実習も実施しています。
スタッフの声
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S・M さん
現在のお仕事について教えてください
現在は、救急外来で病院救命士として勤務をしています。今まで仕事をしてきた中で、特に印象に残っているエピソードや嬉しかったこと、苦労したことはなんですか?
初めてドクターカー出動した際の、患者様・ご家族様の印象が特に強く残っています。仕事のどんなところにやりがいを感じますか?
苦しそうに救急車で搬送されてきた患者様が、症状が改善して自分の足で歩いて帰る時に、やりがいを感じます。仕事をするにあたって心掛けていることは何ですか?
病院の中では1番最初に患者様を診察する場所なので、第一印象の評価から急ぐべきかそうでないかを判断することを心がけています。また普段とは違う環境での診察になりますので、患者様に不安を与えないように声掛けができるよう心がけています。志望した動機や入職を決めた理由は何ですか?
大分県内で救急救命士を採用している医療機関は少ないです。当院では、積極的に救命士を活用する体制ができていることや、ドクターカーや大分DMAT活動にも介入できるため志望しました。当面の目標を教えてください
大分県内で、3名の救急救命士を採用している医療機関はありません。大分県での病院救命士活用の先駆けとして、様々な認定や資格の取得、院内活動や病院前活動を行うことが目標です。将来の夢(仕事上・プライベート)を教えてください
病院救命士が必要と思ってもらえるよう、救急外来だけではなく病院全体にその必要性をアピールしていきたいと思います。その他アピールしたいことはありますか?
救急部部長の玉井先生の方針もあり、断らない救急を目指しています。二次救急医療機関として、幅広い疾患の患者様を受け入れています。病院前救護活動も積極的に行なっているので、それらの勉強をするには最適の環境かと思います。救急救命士が気管挿管や静脈確保(点滴)などの医療行為(特定行為)を行うには、それらの認定取得する必要がります。私は気管挿管、静脈路確保、薬剤投与、ブドウ糖投与の4つ全ての認定を取得しました。これにより、病院内はもちろん、ドクターカーや大分DMATなどの病院前活動においても、特定行為を行うことが可能となりました。