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新卒看護師 入職6か月での振り返りの会

チームとして活躍するために、
1人で抱え込まないために。

新卒の看護師は、4月に入職してから1か月、3か月、6か月ごとに「自身を振り返る会」を、
看護部長や教育担当ナースと共に行っています。

特に6か月たつと、次に待ち受けているのは「初めての夜勤」。
半年間頑張ってきたことの確認と、これからのことについての希望や不安について
みんなで話しあってみました。

この記事では、プライバシー保護の理由から
イニシャルを使用しています。

  • 振り返りの会

    看護師になって6か月たち、どのようなことを感じましたか?

    M.N さん

     6か月たって、できることも増えましたが、出来ないこともたくさんあって、先輩方からご指導いただきながら、ひとつずつ少しずつやっています。できることが増えてきてるという実感があります。時間管理がまだまだで、その日に行わなければならないことはメモをしっかり取ったり、終わったらチェック、という方法を心がけたりしています。

     これから、知識がまだ浅い部分があるので、先輩に小さなことでも相談していきたいです。夜勤が始まるにあたって、入院時の処理などもしっかりできるようになりたいです。

    K.S さん

     先輩にフォローしてもらいながらですが、1人で病室を担当しだして、やりがいが大きくなってきました。2か月前くらいは、ダブルチェックを焦ってしまってできてなかったですが、最近は落ち着いてできるようになって、先日も間違って上がってきた薬剤を、チェックで間違いだと気づくことができました。

     これからもチェックはこまめにしたいと思いました。課題としては、まだ救急カートの中身を全て理解できてないので、どういうときにどう使うかを早く把握したいです。病棟管理の薬剤も、場所は知ってるけど、いつどうやって使うかなどもまだわかりません。そういったところをしっかり学んでいきたいです。夜勤が始まって人数が少なくても、落ち着いて安心して看護ができるよう頑張りたいです。

    Y.T さん

     最初のころは不安ばかりでした。最近は、先輩とペアを組んで動いていると、観察する点が上手になったといってくださってうれしかったです。対応もほめていただくことが増えてきました。接遇の研修やローテーション研修を受けて、自分のことばかり考えていたのが、今は相手の立場に立って考えることが少しずつできてきているのかなと思います。

     1人で部屋を持つようになって、例えば頭が痛い、という患者さんに対して、どういった流れでアセスメントするか考えるのですが、自分の考えを伝えると、違った考え方も教えてくれる先輩方が多いので、勉強になります。いろんな考え方があって、それらを先輩方から吸収していきたいです。夜勤はちょっと不安ですが、看護師が少ない分、しっかりメモをとる癖を習慣づけて、漏れがないよう気を付けたいなと思います。

    A.O さん

     夜勤が始まるにあたって、人が少ない状態で忙しくなることも想像しています。普段、慎重になってしまって動きが遅いことを指摘されることもありますが、焦ってしまってもインシデントにつながるので、しっかりと落ち着きながら、スピードUPを追求していきたいです。

    S.K さん

     6か月間病棟で勤務して、3か月の振り返り研修のときにはできないことばかりだったのが、一つ一つできるようになってきて、自信になってきています。今は1人で訪室するようになって、1日4~5人、多くて8人くらいを受け持つようになっています。

     不安もありますが、先輩たちがフォローしてくれるのでどんどん仕事が進められています。常に、わからないことがあったら先輩に相談するようにしています。言葉の言い回しがうまく記録に打ち込めなくて、先輩から教えていただくこと多いのですが、そのあたりに課題があると思いますので、数をこなしながら上達していきたいです。1人で受け持つことで、責任感が全然違うので、報告や連絡、相談はこれからもしっかりしていきます。

  • 振り返りの会

    看護という点で何かエピソードはありましたか?

    M.N さん

     毎日忙しいなかでも、キーパーソンは誰かとか、独居か否かとか、施設から来た人かどうかとか、入院後に自宅へ戻るならどういった看護が必要か、とか。もちろん、その患者さまやご家族の心情がどうであるかとか。自宅に帰るための援助とか。そういった観点でも看護に入ってるんだなと思いました。

    K.S さん

     今日、まさに嬉しいことがあったんですが、患者さんのベッドサイドにシップがあって、使わないのかなと思ったんですが、「湿布貼りましょうか?」と訊くと、「君、気が利くね、貼ってほしいな」と言っていただけました。また、車いすの手配も前もってCさんとやっていたら、「君たち気が利くんだね」とまた言ってもらえて、うれしかったです。ちょっと、患者さんに寄り添えたのかなと思えました。訴えてこなくても、こちらからできることが増えたらいいなと思います。

    A.O さん

     先輩方を見ていて「すごいな」とよく思うんですが、忙しいのに、毎回病棟・病室の環境整備がしっかりできているんです。洗濯物や、ベッド回りの掃除など、快適な環境を整えているのが、見習いたいなと思っている点です。
    また、いろんな看護師さんの名前を憶えている患者さんが多いなと思いました。それだけ、コミュニケーションを日々とってるんだなと感心しています。私も、名前を憶えてくれだしたのがやっぱりうれしいです。ご家族への対応も、できることをできる限りやっているのが、「自分もこんな看護師になりたいなぁ」と感じる部分です。

  • 振り返りの会

    最近、接遇研修でベッドサイド研修をしましたが、どうでしたか?

    M.N さん

     声をかける際に、どの位置に立つのが患者さんにとってよいのか、などまで考えながら、病室に行くようになりました。コミュニケーションをとりやすい位置・声のトーンなどを意識できるようになりました。

    K.S さん

     自分の名前や、看護師であることを伝えることの大切さを学びました。発語できない人に対しても、笑顔で対応することで笑顔をくれる人もたくさんいます。患者さんの心理的な部分も、自分の対応の仕方で変わることがわかりました。

    Y.T さん

     車いすの患者さんには、必ずしゃがんで話すようにしました。威圧感を与えてしまうようなことがないように、というのは気づきになりました。部屋でパソコンを打ちながら話すこともありましたが、患者さんが話している間は、きちんと目を見て話すように心がけるようになりました。『業務』と『患者さまとのコミュニケーション』とを一緒にしない。これは大きな気づきでした。

    A.O さん

     患者さんが話をしやすいよう、訴えやすいようにするコミュニケーションが重要なんだと思いました。ある患者さんが、「アンタにだけやわぁ。こんな話できるのは」といって、いろんなことを教えてくれたことがありました。こうんなふうに言ってくれるということは、コミュニケーションがうまくいったのかなぁと、自分なりに上達を感じられたエピソードでした。