臨床検査技師
当院で臨床検査に関わる技師は全員が国家資格を持ち、検査部だけでなく各分野において更なる認定資格を取得し内視鏡センターや健診センターにて活躍をしています。
検査部は各分野に担当制を敷き、新入職員にはその分野に優れた先輩が教育ラダーを用いて業務習得の進捗具合を確認しながら堅実な教育を行っていきます。
また、夜間緊急検査に対応するため大体半年くらいで宿直業務にデビューして頂くことになりますが、そこでは夜間検査の対応困難事例が発生した際でも分野別サポート体制を設けており、デビュー後でも安心して宿直業務に専念することが出来ます。
そして「不安要素はみんなで解決!」をモットーとし些細なことでも相談し合える雰囲気づくりを大切にすることで、コミュニケーション豊かなライフワーク環境となっています。
主な仕事内容
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検査部 検査課
主に患者さんから採取された血液や尿などを分析する検体検査と、心電図や超音波など患者さん自身の体から直接体内データーを収集する生理機能検査を実施しています。
輸血に関する検査と輸血用血液製剤の管理や、PCRをはじめとする感染症関連検査も行っています。
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検査部 病理診断課
細胞検査士、国際細胞検査士、病理医が在籍し、患者さんから採取された組織や細胞を顕微鏡で解析し、疾患の推定や確定診断となる形態学的診断(病理診断)を行っています。
手術中の迅速診断やROSE(ベッドサイド迅速診断)にも対応しています。
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内視鏡センター
内視鏡センターで活躍する臨床検査技師
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三愛総合健診センター
健診センターで活躍する臨床検査技師
体制について
【情報共有】
毎日の朝礼と終礼時に、全員でその日の必要情報伝達を行っています。
また月に1回、役職者会議と定例会を開催し、分野毎の現状報告や、問題点の把握、課題の検討、計画立案、勉強会などを行いスタッフ全員で目的意識を共有しています。
【各種委員会・チーム活動】
感染対策委員会、医療安全委員会、NST、糖尿病サポートチーム等、多職種との協働を図ることで幅広い見識を身に着けることが出来ます。
実施していること
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研修
医療人または臨床検査技師としての向上を目指すため、以下のような研修会に積極的に参加し部内でもその体制を整えるよう心がけています。
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院内全体講習
入社時研修、院内感染対策講習会、医療安全講習会、救急処置講習会(BLSやACLS)、接遇講習会など。
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部内研修会
症例検討会、検査部勉強会、リハビリテーション部スタッフによる「生理機能検査時に必要となる患者さんのベット移乗講習会」など。
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外部研修
臨床検査技師会主催の各種生涯教育講習会、各種専門学会への発表と参加、認定試験制度研修会など。
福利厚生
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子育て支援
子育て期の臨床検査技師に対し、正社員短時間勤務を導入。働きながら子供を育てられる環境を整えています。
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連続休暇取得制度
年に一度、各スタッフに特別連続休暇日が付与され、旅行や趣味などでのリフレッシュを図っています。(2023年度実績、5日間の特別連続休暇を付与)
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三愛寮
メディカルセンターまで徒歩3分の女性専用社員寮完備。
家賃20,000円で、トキハわさだタウンなど近隣への買い物も便利です。
スタッフの声
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S・I さん
専門学校を卒業し、初めての就職先となります。
三愛検査部の皆さんはとても優しく、暖かい職場です。新卒で入職してほとんど何も分からなかった私にゆっくり丁寧に一つずつ教えてくださいました。検査部は日々多くの検体が集まり忙しくしていますが、そんな中でも周りをよく見て、コミュニケーションを取り、分からない事があっても優しく声をかけてくださり、とても働きやすい職場です。私の仕事内容ですが、現在は輸血検査が主な担当で、血液型の確定や不規則抗体の検出など、貧血の治療や手術を行う際、輸血を必要とする患者様に対し、投与する血液が本当に患者様に適しているかを検査してます。
輸血検査は検査技師の仕事の中でも特に緊急性を求められ、その場の瞬間の判断力がより重要となります。これから経験を積み、どのような状況でも対応できるような技師になりたいと思っています。また物事を先読みして、少しでも医師のサポートが出来るように努めたいです。
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T・S さん
主に生理検査を担当しています。当検査部は検査室としては狭くやや窮屈な感じではありますが、それが却って担当業務以外の検査の状況を把握することが出来、幅広い視野が備わっていく感じがします。また何らかの問題が生じた場合時は、解決のためにすぐにスタッフ全員で話し合いの場を設けるなど、業務上の疑問や悩みを相談しやすい雰囲気にあり、協力的で働きやすい環境だと感じています。また、学会や研修会の参加についてはそのスケジュールなどを皆で共有し勤務調整を行うなど、専門的な知識や技術の習得が可能だと思います。今後は、スキルアップのため認定資格などの取得に挑戦したいと考えております。
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S・I さん
病理診断課へ配属され、主に病理検査を担当しています。病理診断課は令和5年6月に新たに開設された部門になります。これまで臨床検査技師としては約20年働いてきましたが、病理検査をメインで担当することは初めてで、上司に指導を受けながら勤務しています。三愛検査部はスタッフ間のコミュニケーションがよくとれていて、病理診断課のスタッフをはじめ非常勤の医師や検査課のスタッフも優しく、分からないこと、困ったことがあっても質問しやすい環境であり、明るく働きやすい職場だと思います。
この病院は膵臓の病理検査件数が多く、早期発見を特徴としていると聞きましたが、入職してみてその通りであると実感しました。私自身は膵臓の病理検査の経験は浅いのですが、細胞検査士として早く早期診断の一助となれるように経験を積み成長していきたいと思っています。
また私自身の持つ感染制御認定臨床微生物検査技師資格を活かし、院内感染制御の活動にも貢献できればと思います。